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「一緒に起業する仲間から”経営理念どうする?”と聞かれた…考えてなかったけど作るべき?」
「経営理念ってどう作るんだろう。ポジティブでやる気の出るような言葉を考えたい!」
サラリーマン時代に経営理念自体を目にしたことはあるけど、自分の会社の理念を作る段階でつまずいているという人もいるでしょう。
耳障りの良い言葉を並べただけでは、社員の気持ちを1つにすることはできません!
そこで今回は経営理念とは、経営理念作りの3STEP、経営理念が浸透しない時の3つの対処法をご紹介。
この記事を読めば経営理念を完璧に作り、社員に浸透させることができるでしょう!
目次
1.経営理念とは
経営理念とは企業の最終目標を叶えるための指針です。
理念は以下の4つの要素で構成されます。
- Mission(使命)
- Value(ユーザーに提供できる価値)
- Direction(社員の行動指針)
- Vision(将来企業が達成すべきビジョン)
例えば大企業の例を見てみましょう。
- 使命:次の時代を担う後継者の育成
- 価値:情報改革で人々を幸せに
- 行動指針:努力って、楽しい。
- ビジョン:世界の人々から最も必要とされる企業グループ
孫正義氏率いるソフトバンクの経営理念です。
短文ながら、行動指針や会社の目標を明確に示していますよね。
会社には複数の従業員がいて、皆それぞれ考えが違うので心を1つにするにはゴールが必要。
足並みが揃わず各々で業務に当たっても、売り上げ目標や事業拡大を成し遂げることはできません。
そこで役に立つのが経営指針、同一のゴールを設定することで、社員の心をまとめることができます。
また経営理念は起業自体のブランディングにも有効。
経営理念をサイト上で発信することでユーザーに対して「こんな企業なんだ」とイメージを膨らませてもらうことができます。
皆で心を揃えて目標を達成するために、そしてブランディングのためにも経営理念は必要なんです。
2.経営理念作りの3ステップ
経営理念作りの3ステップを紹介します。
- 企業としての理想形を書き出す
- 理想を叶えるためのプロセス・シナリオを考える
- プロセスから重要な要素を抜き出す
この3つの工程を踏んで経営理念を作成することで、理想の企業の形を明文化できるでしょう。
1つずつステップを説明します。
(1)企業としての理想形を書き出す
経営理念作りの1STEP目は、企業としての理想形を書き出すことです。
実現したい目標を書き出して、そこから細かい経過を逆算することで効率よく理念を作ることができます。
棚卸しのつもりでどんな企業にしたいのか、会社の雰囲気をどうしたいかなど、ブレインストーミングの容量でメモしてみましょう。
例えば、以下のような形で恥ずかしながら書いてみてください。
「年商10億円を立ち上げて2年で達成する」
「風通しがよく、忖度する必要のない企業にしたい」
「顧客は自社のサービスを利用することで、生活が豊かになり、イキイキと暮らしていける」
さらに社長であるあなたが、起業した後にどんな生活を送りたいのかなどを書いても良いでしょう。
まずは会社が数年後に達成しているであろうビジョンを書き出し、目標を決めてください。
(2)理想を叶えるためのプロセス・シナリオを考える
経営理念作りの2STEP目は、理想を叶えるためのプロセス・シナリオを考えることです。
大ゴールに向けてのスモールステップを考えることで、企業として何をするべきか行動指針や方向性を決められます。
目標を書き出したら、次にどのような経緯を辿って会社がそれを達成するか想像しましょう。
例えば社風を良くしたいなら、社員はどのような行動をするべきなのか、顧客に価値を提供するためには企業に何が欠かせないのかなどを考えてみてください。
目標に対してのステップを考えると、自然と会社が成功するまでの道のりのビジョンが見えてきます。
(3)プロセスから重要な要素を抜き出す
経営理念作りの3STEP目は、プロセスから重要な要素を抜き出す事です。
目標やプロセスを書き出したら、次に冒頭で紹介した4つの要素で分類して精査をしましょう。
- Mission(使命)
- Value(ユーザーに提供できる価値)
- Direction(社員の行動指針)
- Vision(将来企業が達成すべきビジョン)
Missionは会社が達成する使命、例えばどんな社会貢献ができるかなどを考えましょう。
Valueはユーザーに提供する価値のこと、商品やサービスを利用した顧客の生活をどうしたいのかを想像してください。
次にDirectionは社員の行動指針、これはMissionやValue、Visionから逆算して、社員にどう行動してほしいかを考えましょう。
最後にVisionは、企業が最終的にどういう会社になるのかの最終目標です。
この4つの要素に当て嵌めながら、1・2のステップで下書きしたものを精査していきましょう。
3.経営理念が浸透しない時の3つの対処法
経営理念が浸透しない時の3つの対処法を紹介します。
- 現状と理想の乖離点を書き出す
- 従業員に率直な意見を聞く
- プロセスを練り直して書き直す
起業したての会社はトラブルに遭うことも多く、当初決めた目標や指針を変更する場面も出てきます。
イマイチ作成した理念が浸透しないと感じたら、この3つの対処法を試してみてください。
1つずつ説明します。
(1)現状と理想の乖離点を書き出す
経営理念が浸透しない時の1つ目の対処法は、現状と理想の乖離点を書き出すことです。
当初決めた目標とプロセスはあくまでイメージのため、思い通りに行く可能性は低く、その場合は方向修正を行う必要があります。
例えば「風通しが良い社風が良かったのに、会議で意見が出ない」という場合は、行動指針の部分を見直しましょう。
「風通しが良い職場を」が行動指針だと曖昧すぎて、社員がどうして良いかわからないのかもしれません。
その場合は「誰でも発言できる、温かい会議を」に書き換えると、意見が言いやすくなるでしょう。
このように実際の会社の状況と目標を照らし合わせてみてください。
(2)従業員に率直な意見を聞く
経営理念が浸透しない時の2つ目の対処法は、従業員に率直な意見を聞くことです。
実際に現場を動かしている社員なら、現状の問題点をより深く理解しているからです。
会社を動かすためには社員の協力が欠かせませんが、経営理念自体が社長の独善的なものになっているのかもしれません。
社員と面談を行い「この理念はどう思う?違和感を感じるなら率直に教えてほしい」と聞いてみましょう。
(3)プロセスを練り直して書き直す
経営理念が浸透しない時の3つ目の対処法は、プロセスを練り直して書き直すことです。
修正を行うことで現状と差のない理念を作れば、皆の心が1つになりやすく目標達成の実現しやすさも改善されます。
売り上げ目標が大きすぎたなら下方修正を、社風と社員の気質が違う場合は行動指針を見直すのです。
従業員に聞いた意見や現状との乖離を書き出したら、再度作成のステップに戻ってプロセスを練り直しましょう。
まとめ
今回は会社を1つにするために欠かせない経営理念についてお話ししました。
経営理念がどんな要素で構成されているか、何に役立つかがわかったのではないでしょうか。
社員の心を束ねて目標達成をより早くする、さらにブランディング効果でユーザーに自社のイメージを伝えることができます。
まずは会社をどうしていきたいか目標を決め、細かいステップや過程を逆算して理念を作りましょう。
また作った理念が浸透しない場合は、現状とのギャップや社員の意見を取り入れて修正を行うことも必要です。
社員や顧客の心を掴む理念を作ることで、あなたの思い描くビジョンが現実のものとなる日を早めることができるでしょう!
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