外注のメリット・デメリットは?外注費の相場や賢い外注先の探し方

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ビジネスオーナーラボ 編集部

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。

「業務の一部を外注に依頼しようか迷っているのだけど、外注にはどんなメリット・デメリットがあるのだろう?」
「うちが依頼しようと思っている業務って、本当に外注に任せるべきなのかな…」

外注への依頼を検討しているあなたは、このような悩みを抱えていませんか?

そこで今回は、業務を外注するメリット・デメリットについて解説します。

記事の後半では、外注に適した仕事と外注費の相場、外注選びの基準をまとめたチェックリストを掲載しているので、この記事を参考に賢く外注先を選びましょう!

なお、自社の業務効率に不満を抱えている方は、以下の記事もおすすめですよ。

社員の幸福度もUP!業務効率化のための3つの手順と具体的な方法7選

2020.08.31

1.業務を外注するメリット・デメリットとは?

業務を外注するメリットとデメリットについて解説します。

近年、働き方改革やフリーランス人口の増加を理由に、業務を外注する企業が増え始めています。

そのため、「外注に依頼するほうが企業の利益に繋がりやすい」というイメージが一般化していますが、一方で安易な外注化には危険が伴います。

まずは、外注のメリットとデメリットを把握したうえで、実際に導入するかを検討しましょう。

(1)外注のメリット

外注のメリットは主に以下の3つが挙げられます。


いずれも共通しているのは、柔軟かつ能動的に業務を効率化させられることでしょう。

また、新たな社員を雇うよりもコストが少ないため、人件費削減も期待できます。

メリット1:専門の知識を持った人材を確保できる

外注のメリット1つ目は、専門の知識を持った人材を確保できることです。

外注業者の中には、専門性をセールスポイントにしているものがあります。

こういった外注業者を活用することで、専門的な知見を効果的に取り入れられるわけですね。

メリット2:社内の人材をメイン業務に集中させられる

外注のメリット2つ目は、社内の人材をメイン業務に集中させられることです。

こちらもメリット1に共通する部分がありますね。

人員が増えればそれだけ役割分担しやすくなりますから、社内のメイン業務やコア業務にリソースを割きやすくなります。

このメリットを重視する場合、特に適しているのが特別な技術や専門性を必要としないルーティン業務でしょう。

こういった業務を外注に依頼することで、自社社員はより利益に直結しやすい業務に集中できるのです。

メリット3:1人当たりの費用対効果を高まりやすい

外注のメリット3つ目は、1人当たりの費用対効果を高まりやすいことです。

外注業者の多くは時給制ではなく、成果物に対して料金を支払う出来高制を採用しています。

結果として人件費が削減され、1人当たりの費用対効果を高まりやすくなるのです。

また、社会保険や勤怠管理が不必要な場合が多いのもポイントです。

(2)外注のデメリット

外注のデメリットは、主に以下の3つが挙げられます。


このうち、特に大きいとされているのが1つ目の「業務のクオリティが外注先に左右されやすいこと」です。

一般的に、その外注業者が優秀であるかどうかは表面上だけでは判断しづらいため、業者選びにはなるべく時間を掛けるようにしましょう。

デメリット1:業務のクオリティが外注先に左右されやすい

外注のデメリット1つ目は、業務のクオリティが外注先に左右されやすいことです。

前述の通り、その外注業者が優秀であるかどうかは表面上だけでは判断しづらいです。

というのも、外注業者を対象とした口コミサイトは数が少なく、明確な評価基準も確立されていないからですね。

そのため、その外注先が優秀かどうかは依頼してみないと分からないのが実情です。

また、仮に優秀な外注先であったとしても、自社担当者との相性が悪いと業務のクオリティが安定しないこともあります。

外注担当は特定の人間に一任するのではなく、複数人の担当者を配置するなどして工夫しましょう。

デメリット2:業務内容の選定や品質マネジメントなど事前準備が必要

外注のデメリット2つ目は、業務内容の選定や品質マネジメントなど事前準備が必要なことです。

外注に業務を依頼すると、報酬面や品質面での食い違いが発生することも珍しくありません。

また、一言で外注と言っても、能力や考え方は人それぞれであるため、最初にきちんとした指導や教育を行う必要があります。

つまり、自社で社員を雇用するのと同じように、外注もまた育てなたくてはならないわけです。

そのため、外注したからと言って、「すべての業務を丸投げできる」と考えないほうが良いでしょう。

デメリット3:ノウハウや経験が社内に蓄積されにくい

外注のデメリット3つ目は、ノウハウや経験が社内に蓄積されにくいことです。

システム開発やサイト制作を請け負う業者の中には、簡易的なコンサルティングレポートを作成してくれるものもありますが、基本的には外注が得たノウハウが自社の社員に継承されることは少ないです。

そのため、いざ業務を自社で対応しようとしても、ノウハウがないのでどのように業務を進めればいいのか分からなくなる可能性があります。

つまり、外注に頼ることによって、自社の社員が成長する機会が奪われてしまうわけですね。

2.外注に適した仕事と外注費の相場

外注に適した仕事と外注費の相場は以下の通りです。

外注に適した仕事 外注費の相場
チラシ・パンフレット・ホームページなどのデザイン制作 チラシ:10万円~
パンフレット:30万円~
ホームページ:20万円~
システム開発 システム開発:100万円~
アプリ開発:200万円~
ライティング 1文字1円~
翻訳 英文→和訳:1ワード11円~
和文→英訳:1文字9円~
事務代行 経理代行全般:月額3万円~
記帳代行:10仕分け800円~
給与計算代行:1,000円~
税務補助:5万円~
コールセンター 1コール300円~
バックオフィス代行 月額10万円~

業務内容によって相場は大きく異なりますが、総じて社員を雇用するよりもコストが安くなる傾向にあります。

また、外注費は必要経費に算入できるため、消費税を節税できるのもポイントです。

3.賢く外注先を選ぶには?失敗しない外注先の探し方

外注先の探し方としては、以下の2つの方法が挙げられます。


また、外注先を選ぶ際には「企業に依頼するか、フリーランスに依頼するか」を決めておく必要があります。

これらの違いは以下の通りです。

  メリット デメリット
企業
  • 業務のクオリティがある程度保証されている
  • サポート体制が充実している傾向にある
  • 料金が高い
  • 対応が遅い傾向にある
フリーランス
  • 料金が安い
  • 柔軟な依頼が可能
  • 業務を遂行する本人と直接やり取りできる
  • 業務のクオリティが安定しない
  • 信頼性に乏しい

基本的には確実性を取るなら企業を、コスパ重視ならフリーランスを選ぶと良いでしょう。

これを踏まえたうえで、外注先の探し方を確認しましょう。

探し方1:商工会議所や取引先金融機関から紹介してもらう

外注先の探し方1つ目は、商工会議所や知り合いから紹介してもらうことです。

こちらは主に、外注を請け負う企業を探すのに適した方法ですね。

商工会議所や取引先金融機関は、業種を横断したネットワークを有しているため、その地域にある外注先企業の紹介業務を行っています。

しかも、相手の顔を見ながら依頼の確認や業務の打ち合わせができるため、安心感も強いです。

また、商工会議所の中には商談会や講習会、セミナーなどを行っているものもあるので、日頃から地元商工会議所のスケジュールをチェックしておくと良いでしょう。

探し方2:仲介業者を利用して探す

外注先の探し方2つ目は、仲介業者に利用することです。

こちらは、主にフリーランスに依頼する際に使う方法ですね。

日本にはクラウドソーシングと呼ばれるプラットフォームがあり、これを使うことで特定のスキルを持った個人に業務を依頼することができます。

代表的なクラウドソーシングは以下の2つです。

代表的なクラウドソーシング

一般的にクラウドソーシングというと、ライティングやコーディングの依頼が主流だと思われがちですが、実は事務代行や経理代行、コールセンタースタッフ代行など多岐に渡ります。

また、企業が掲載した案件に個人が応募するという形式を取っているため、自社の要望に応えてくれる人を見つけやすいのもポイントです。

4.外注先が見つからない場合は『比較ビズ』がおすすめ!

商工会議所や取引先金融機関で外注先企業が見つからなかった場合、日本最大級のビジネスマッチングサイト『比較ビズ』もおすすめです。

これは、様々な角度から外注業者を比較できるサービスで、日本全国にある企業が5万社以上も登録されいます。

その特徴は見積もりや比較が完全無料で行えること、その企業に対する口コミも掲載されていることでしょう。

また、掲載されている業種はWeb開発やホームページ制作を始め、行政書士、司法書士、経営コンサルタント、営業代行など非常に幅広いので、特に二ッチな業務を依頼したい方はこちらを使ってみてはいかがでしょうか。

5.実際に依頼する前に!優秀な外注かどうかを評価するチェックリスト

「ここまで色々と見てきたけど、実際に外注先を決める場合、何を基準にしたら良いのだろう?」
「手軽に外注業者を比較したいな…」

そんな方のために、今回は優秀な外注かどうかを評価するためのチェックリストを作成しました。

以下の質問の答えが『YES』だった場合、ボックスにチェックを入れてください。

外注選びのチェックリスト

ホームページや公式SNSアカウントは用意されているか?
過去の実績や制作物を公開しているか?
担当者のコミュニケーション能力は高いか?
提案能力は高いか?
レスポンスは早いか?
自社のニーズと外注先のセールスポイントがマッチしているか?
料金体系をきちんと明示しているか?
料金が相場と掛け離れ過ぎれていないか?
アフターサービスは充実しているか?
長期的に付き合えるか?

基本的に、このチェックの数が多ければ多いほど、その外注先は信頼性が高いと言えるでしょう。

また、外注の方針や目的、重視しているポイントなどをあらかじめ設定しておくと、より外注先の評価を下しやすくなりますよ。

6.まとめ

この記事では以下の内容について解説しました。

まとめ

  • 業務を外注するメリットとデメリット
  • 外注に適した仕事と外注費の相場
  • 失敗しない外注先の探し方
  • 外注先が見つからない場合は『比較ビズ』がおすすめ
  • 優秀な外注かどうかを評価するチェックリスト

最近では業務を外注に依頼することも珍しくなくなりましたが、外注にはメリットとともにデメリットも存在します。

そのため、依頼する業務は本当に外注化すべきか、よく検討する必要があります。

この記事では、外注に適した業務も掲載しているので、それらを見比べながら検討してくださいね。

なお、外注管理の方法を模索している方は、以下の記事もおすすめですよ。

外注管理にもう悩まない!外注管理の流れと失敗しないためのポイント3選

2021.07.05
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