1ヶ月にかかるLINE広告の費用の相場は?LINE広告の入札方法から徹底解説

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ビジネスオーナーラボ 編集部

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。

「LINE広告にかかる具体的な費用の相場が知りたい」
「LINE広告で初期費用・出稿費用・月々の料金などそれぞれいくらかかるのかを知りたい」

LINE広告の費用についてお調べですね。

LINE広告は、月間利用者が8900万人(2021年6月時点)が利用するLINEに対して広告を出稿するサービスです。

このように、他のSNS広告のユーザー数よりも圧倒的に多いのがLINEの特徴です。

それだけのターゲットにリーチできるとあって、LINE広告が注目されています。

LINE広告は、使用用途によって、新規ユーザーの獲得、キャンペーンの告知、新商品の販売促進などが可能です。

そこで、本記事ではLINE広告の費用についてわかりやすくご説明いたします。

LINE広告の費用を十分に理解することによって、事業をする上で大きなメリットになります。

1.LINE広告で月々にかかる費用の相場は?

LINE広告で月々にかかる費用は、30万〜50万円が相場だと言われています。

公式では、月額30万円での出稿を3カ月、広告を運用することで成果があがると説明しています。

しかし、LINE広告は業種や商材によって費用が異なるオークション形式を採用しているため、こちらの相場はあくまでの参考程度の目安になりますのでご注意ください。

以下では、LINE広告の費用の具体的な内容についてのご説明をします。

(1)LINE広告の費用はオークション形式

LINE広告の費用では、オークション形式が採用されています。

この形式によって広告の費用が確定します。

オークション形式とは、1番高い落札金額の人が、2番目に高い落札価格プラス1円を支払う仕組みのことです。

つまり、実際に広告がクリックされた際に支払う金額は、入札単価ではなく下位広告の入札単価+1円になります。

LINE広告には、自動入札と手動入札の2つの入札方法があります。

便宜や用途や予算によってこれらを使い分けてご利用ください。

#1:自動入札

自動入札とは、設定した最高入札額をもとに機械学習を使って最適な金額での入札を自動的に行う方法です。

事前に設定した上限CPA(1件あたりにかかった広告費用の上限額)もしくは上限CPC(クリック単価の上限額)に基づき、AIによってオークションごとに入札金額が最適化されます。

また、自動価格調整の精度は高く、工数のカットにつながるため初心者の方には自動入札がおすすめです。

ちなみに、LINEの公式が推奨しているのはこちらの入札方法です。 

#2:手動入札

手動入札とは、手動で単価を入力する方法です。

予算の上限が自動入札では超えてしまう場合に、こちらを利用することで予算オーバーなどのリスクを未然に防ぐメリットもあります。

しかし、入札単価の適切な価格から外れてしまうため、他事業主などの競合相手がその単価以上で入札すれば広告が配信されない場合があります。

そのため、基本的には自動入札がおすすめされています。

しかし、使い方次第では自動入札よりもお得に利用できる場合があるので、初心者の方はまず自動入札を利用し慣れてきたら手動入札と併用でつかっていくことをおすすめします。

(2)2種類の課金形式

LINE広告には、2種類の課金形式があります。

インプレッション課金とクリック課金の2種類です。

それぞれ詳しくご説明します。

目次
  • インプレッション課金
  • クリック課金

 

#1:インプレッション課金

インプレッション課金は、ユーザーのLINEの画面に、静止画や動画を表示し課金されるタイプです。

スマホ画面上で静止画枠や動画枠が100%表示された状態を「インプレッション」と言います。

インプレッションとは、静止画と動画の場合で定義が異なります。

説明は以下のとおりです。


静止画:静止画の広告画面がユーザーのパソコンかスマホに100%表示されることでカウントされます。
動画:再生をするかしないかにかかわらず、サムネイル状態であっても動画の広告画面がパソコンかスマホに100%表示されることでカウントされます。

そして、1000回インプレッションされるごとに課金される仕組みとなっています。

インプレッション課金のメリットは、商品の認知度を高めるのに向いている点にあります。

インプレッション課金は、不特定多数に広告を発信するため、商品やサービスの認知広告としての効果が期待できます。


消費者の購買行動の最初に「認知」の段階があります。
消費者購買行動には、アイドマの法則と呼ばれる「認知→興味→欲求→記憶→行動」という5つの段階があります。
そのなかでも、はじめに認知があるといわれ、認知のフェーズで消費者に発信する手法が認知広告です。
つまり、そもそも商品やサービスを知ってもらわなければ「興味」の段階へたどり着くことができません。

一方で、インプレッション広告のデメリットは、広告に興味がないユーザーにも無駄に配信されてしまう点です。

#2:クリック課金

クリック課金は、ユーザーが広告をクリックし、リンク先のページに遷移すると課金が発生するタイプです。

広告が表示されても、ユーザーがクリックして設定したページへ移動するなど実際的なアクションがなければ課金は発生しません。

クリック課金のメリットは、クリック率やコンバージョン率(訪問者がホームページの目標としているアクションを起こす状態)などから、どれくらいのユーザーが広告に反応しているのか見える化できる点です。

クリック課金のデメリットは、広告費用が高くなりやすい点です。

LINE広告はオークション形式なので、競合他社がいるかぎりクリック単価が上がりやすくなります。

2.出稿するクリエイティブの制作にも費用がかかる

LINE広告を出稿する際、ポイントになる点をそれぞれまとめました。

LINE広告に出稿する際、静止画クリエイティブと動画クリエイティブとで制作コストが変わってきます。

広告にかけられる制作コストと見比べた上で、それぞれ制作していきましょう。

また、クリエイティブの出稿にはLINEが設けている規定があります。

ウェブ広告の入稿規定

■画像/動画/カルーセル/画像(小)
「メディア」より入稿したものを選択
■タイトル
 20文字以内(半角全角問わず)
■ディスクリプション(検索結果のタイトルの下部分に出てくるテキストのこと)
75文字以内(半角全角問わず)
■ボタン
 管理画面内の選択肢より選択
■ランディングページ
 ランディングページのURLを記入
 アプリ広告の入稿規定
■画像/動画/カルーセル/画像(小)※1
 「メディア」より入稿したものを選択
■タイトル※2
 20文字以内(半角全角問わず)
■ディスクリプション
 75文字以内(半角全角問わず)
■ボタン
 管理画面内の選択肢より選択
■アプリ
 「メディア」より登録したものを選択
■遷移先
アプリストアもしくはランディングページを入力

(1)静止画クリエイティブ

静止画クリエイティブの場合、スマホで撮影しアプリで文字要素だけを追加した画像もあれば、PhotoshopやIllustratorなどツールを駆使した画像もあります。

また、LINE広告には、明確な入稿規定が定められています。

この規定にしたがって、静止画クリエイティブの制作をする必要があります。

画像クリエイティブの入稿規定は以下のとおりです。

画像クリエイティブの入稿規定

■サイズ:1200×628pixel/1080×1080pixel/600×400pixel
(カルーセルフォーマットの場合は1080×1080pixelのみ)
■形式:jpg/png
■ファイルサイズ:10MB以内

(2)動画クリエイティブ

動画は静止画と比べ、制作コストがかかります。

しかし、静止画以上に情報量が多く詰め込めることが利点としてあげられます。

特に冒頭3秒でユーザーの興味関心を引きつけられるかが重要です。

公式では、「3秒到達率」という言葉が使われるくらい動画が3秒間見られるかどうかが広告効果に大きな影響を与えているかについて言及しています。

実際に、LINE広告は新たに追加された「動画3秒再生の最適化機能」のアップデートが行われました。

これは、LINEがもつ顧客情報に基づき、動画を視聴する可能性がより高いユーザーに対して広告が配信されるシステムです。

実験的に実施したテスト配信では、手動入札の広告配信と比較して動画の3秒再生数は約200%増加、3秒あたりの動画再生単価も約35%改善するなどの結果が出ました。

また、動画クリエイティブは製作コストをかけた分だけクオリティの差が開きやすいことも特徴としてあげられます。

背景が切り替わる静止画風の動画や写真だけが切り替わるスライドショーなどの動画などはPhotoshopやスマホアプリでも制作ができます。

一方で、After EffectsやPremiereなどの映像編集ツールを用いての映像編集を行うことでクオリティの高いクリエイティブを制作できます。

また、LINE広告には、明確な入稿規定が定められています。

この規定にしたがって、動画クリエイティブの制作をする必要があります。

動画クリエイティブの入稿規定は以下のとおりです。

動画クリエイティブの入稿規定

■動画:H.264、メイン/ハイプロファイル推奨、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
■音声:AAC、128kbps以上を推奨、モノラルまたはステレオ
■フレームレート:最大30fps
■フォーマット:mp4、MOV
■アスペクト比
 16:9(width:240px以上1920px以下height:135px以上1080px以下)
 1:1(width:600px以上1280px以下height:600px以上1280px以下)
 9:16(width:135px以上1080px以下height:240px以上1920px以下)
■解像度:最大1080p(広告配信時は最大720p)
■ビットレート:最大8Mbps
■時間:最大600秒(最低5秒以上)
■ファイルサイズ:最大1GB以内

(3)動画クリエイティブか静止画クリエイティブか

zap を作成する

「動画クリエイティブと静止画クリエイティブのどちらを入稿すればいいの?」と思われる方がいらっしゃると思います。

そんな疑問にお答えします。

LINE広告では、静止画と動画の同時製作を推奨しています。

静止画と動画、両方のフォーマットでのクリエイティブ制作を推奨する理由は大きくわけて2つあります。

#1:クリエイティブの数が増えれば「打ち手」も増えるため

静止画クリエイティブは、商品やブランドなどのイメージやコンセプト、伝えたいメッセージなどを直接クリエイティブに反映できます。

魅力的なクリエイティブであるほど多くの人々の目にとまり、クリック数の増加につながります。

しかし、先述の通り静止画だけでは情報量が乏しいです。

一方で、動画クリエイティブは、「視覚と聴覚から多くの情報を伝えられる」ストーリーを伝えやすい」「効果検証をしやすい」などの多数のメリットがあります。

しかし、制作費用が高いことや動画は再生されなければ意味がありません。

このように、それぞれの配信方法にはメリットとデメリットがあるため、どちらの種類の広告も出せれば高い配信効果が期待できます

すなわち、クリエイティブの数を増やすことは「打ち手」を増やすことにもつながります。

#2:コンバージョンに有効なフォーマットの見極めの判断材料にするため

業態や商品・サービスによって、どのようなフォーマットが最もコンバージョンにつながるのかを測定することは、出稿してみなければわかりません

どちらのフォーマットの方が高いコンバージョン(潜在顧客から見込み顧客への転換)が得られるのかを判断するための試行期間が必要になります。

そして、静止画と動画、どちらのフォーマットがよりコンバージョンにつながるかを見極めるためにも多くのクリエイティブを打ち出した方がいいというわけです。

まとめ

LINE広告にかかる費用についてをご説明しました。

LINE広告は、オークション形式で出金額が決められています。

オークション方法には2つの入札方式があります。

また、出稿フォーマットにも種類があります。

それぞれ予算と相談した上で、出稿をすることをおすすめします。

また、LINE公式アカウントと併用することで、販売促進→ナーチャリング(商品や企業について知ってはいるものの販売まで検討期間のお客さんのこと)のサイクルを実現することできます。

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