インフルエンサーマーケティングとは?基本から実践まで徹底解説!

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ビジネスオーナーラボ 編集部

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。

「インフルエンサーマーケティングって何?」

「インフルエンサーマーケティングを始めてみたいけど、何をすれば良いんだろう」

このようにお悩みではないですか?

実はインフルエンサーマーケティングは、出稿方法と媒体を押さえればネット広告よりも高い集客力が期待できるんです!

ここではインフルエンサーマーケティングの概要から始める時の注意点を紹介します。

この記事を読めば、今まで以上に消費者に寄り添った宣伝が可能となります!

1.インフルエンサーマーケティングとは

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーに特定の製品やサービスを紹介してもらうことによって、大多数の消費者の認知拡大や購買促進を図るマーケティング手法です。

(1)インフルエンサーとは

インフルエンサー(influencer)とは、「大きな影響力を持つ人物」を意味しています。

ここでは主にSNSで活躍するインスタグラマーやユーチューバーのことを指します。例えば、LINEリサーチの調査によると総合ランキングは以下のようになっています。graph1

出典:https://livedoor.blogimg.jp/linerp/imgs/8/b/8b1e51fa.png

(2)インフルエンサーマーケティングの目的

インフルエンサーマーケティングは「ブランドイメージの向上」や「集客数の増加」などを目的に行われます。

例えば、ネット広告などの一方的な宣伝では届かない顧客層に対して口コミで販路拡大を行なっていくイメージです。

インフルエンサーマーケティングは、企業が自らターゲットに情報発信をする従来のマーケティング手法と異なります。

インフルエンサーにプロモーションを行なってもらうことで、情報がターゲットから別のターゲットへと拡散され、より多くの消費者に認知してもらうことが可能となりました。

こうして、より消費者の目線に近いインフルエンサーから発信される質の高い口コミがフォロワーを通して一気に拡散されることで、企業は商品コンセプトと合致する消費者にアプローチすることができるのです。

2.インフルエンサーマーケティングによく使われる5つのSNS

インフルエンサーマーケティングにはInstagramを始め、TwitterやFacebook、YouTube、TikTokなどのSNSが活用されています。

それぞれのSNSには異なる特性があり、その特性を活かしたマーケティングを行うことで、マーケティング効果を伸ばすことができます。

  国内のユーザー数(月間) ユーザー層 文字 画像 動画 オススメ商材
Instagram 約3,300万人 20〜40代女性が中心 コスメ・美容、ファッション
Twitter 約4,500万人

20代中心

年代が上がると男性比率が上昇

全商材
Facebook 約2,600万人

40代中心

男性がやや多い

生活雑貨、ビジネス関連商品
YouTube 約6,500万人 全世代の利用率が高い × × 全商材
TikTok 約950万人 10代中心 × × 音楽、ファッション、飲食

【Instagram】https://twitter.com/FBBusinessJP/status/1438307541390270467
【Twitter】https://twitter.com/TwitterJP/status/923671036758958080
【Facebook】https://japan.cnet.com/article/35139021/
【YouTube】https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2020-2/
【TikTok】https://markezine.jp/article/detail/30264

(1)Instagram

主に写真や動画を投稿します。

拡散範囲がフォロワーのみであるため、ハッシュタグ(#)を複数つけて投稿することが一般的で、友人との相互フォローや興味関心のあるアカウントへの一方的なフォローが多いです。

写真映えの良い美容・コスメ、グルメ、ファッション、観光などのジャンルでマーケティングによく活用され、ハッシュタグによるキャンペーンも盛んに行われます。

(2)Twitter

テキストと画像あるいは動画を投稿します。

リツイートによって際限なく拡散されます。

実際の友達や共通の趣味を持つオンライン上の友達との相互フォローの他、興味関心のあるアカウントへの一方的なフォローなど繋がりは様々です。

商品やサービスの良さを画像や動画、文章でユーザーに訴えかけることが重要で、Instagramと同様の美容・コスメ、グルメ、ファッション、観光などで頻繁に活用される他、情報商材やWEBサイトのサービス、パソコンやスマホなどの最新機器のジャンルが向いています。

(3)Facebook

Twitterと同様、テキストと画像あるいは動画を投稿します。

拡散範囲は友達の友達までとなっており、実際の友達や仕事関係の人との繋がりが中心でライフイベントや仕事にまつわる投稿が頻繁に見られます。

実名登録制であることから、ユーザーの特性を詳細に把握したビックデータを活用してターゲティング精度の高い広告配信を行うことができます。

実名制によるシェアのハードルが高いことから、個人の趣味趣向が色濃く反映される商材でのマーケティングは難しく、生活雑貨やビジネス関連商品のマーケティングに向いていると言えます。

(4)YouTube

最長12時間の動画の投稿が可能です。

ビデオブログに始まり、バラエティ系、商品紹介・レビュー系、ハウツー、教育、ゲーム実況、ミュージック、メイク・ファッション、料理、漫画系、Vtuber系、アウトドア、ペット、衝撃動画、乗り物、政治・ニュースなど、動画のジャンルは実に様々です。

動画には高評価・低評価の他、シェアのボタンがあり、それによって他のSNSで拡散されます。

動画によって手順がより分かりやすい、メイクや料理などのジャンルの他、教育やゲームなど他のSNSでは見られない商材のマーケティングにも活用できます。

(5)TikTok

15秒〜3分のショートムービーで、音楽や踊り、振り付けなどの要素があります。

ユーザーの「ライク」によって拡散され、より短期間により多くの「ライク」を得ると運営側に「オススメ」として取り上げられ、再生回数を伸ばすことが可能です。

BGMや踊りといった要素の他、観ていて楽しい動画という性質上、音楽やファッション、飲食などの商材が向いています。

また、インフルエンサーによって商品やサービスを呼びかけるだけではなく、ハッシュタグチャレンジなどユーザーの参加を促す火付け役としてインフルエンサーが起用される場合もあります。

3.インフルエンサーマーケティングを活用する4つのメリット

インフルエンサーマーケティングには従来の宣伝方法とは大きく異なり、今まで以上に消費者に寄り添った宣伝が可能となります。

インフルエンサーマーケティングを活用する4つのメリットは以下の通りです。

  1. ターゲティングしやすい
  2. 消費者目線のレビューを発信してもらえる
  3. 広告の信頼性を高める
  4. オンライン販売との相性が良い

以下でより詳しく紹介します。

(1)ターゲティングしやすい

ファッション、コスメ、グルメ、旅行など、それぞれのジャンルに特化したインフルエンサーはそのジャンルへの興味関心が高いフォロワーを多く抱えています。

したがって起用するインフルエンサーにより年代別、男女別、ジャンル別でターゲティングが可能となります。

またSNSの種類によってもユーザー層の違いがあるため、自社の商材に合ったマーケティングを展開することができます。

(2)消費者目線のレビューを発信してもらえる

インフルエンサーは企業発信の情報とは異なり、商品やサービスの良し悪しを「消費者目線で」丁寧にレビューしてくれます。

ユーザーにとって等身大とも言えるインフルエンサーの発言は説得力が高いため、見ているユーザーの興味関心や共感の獲得に貢献してくれます。

(3)広告の信頼性を高める

インフルエンサーマーケティングは口コミによる商品やサービスのレビューが主な拡散方法です。

フォロワーからの信頼性が高いインフルエンサーが口コミを発信することで、従来のネット広告などの宣伝方法では敬遠されていた情報にユーザーが興味を持ってくれます。

情報の信頼性を高め、商品に対する懐疑心を取り除く効果があると言えるでしょう。

(4)ネット販売との相性が良い

各SNSではURLを貼ったり、SNSのショッピング機能を活用することで自社のオンラインショップに直接遷移させることが可能です。

インフルエンサーのPR投稿からオンラインショップに直接遷移させることにより、商品への興味関心の熱量を低下させずそのまま商品購入へ繋げることが可能になり、ネット販売のビジネス展開に大いに貢献してくれます。

4.インフルエンサーマーケティングを活用する2つのデメリット

様々なメリットが考えられるインフルエンサーマーケティングですが、デメリットもあります。

扱いが難しいSNSを用いたマーケティング手法ですので、そのことに注意を払って運用することが必要不可欠です。

インフルエンサーマーケティングを活用する2つのデメリットは以下の通りです。

  1. ステマだと思われる可能性がある
  2. 炎上の可能性がある

以下で詳しく紹介します。

(1)ステマだと思われる可能性がある

「ステマ」とは、ステルスマーケティング(stealth marketing)のことで、消費者に宣伝とであることを隠し、悟られないようにプロモーションを行うことです。他にも「サクラ行為」あるいは「ヤラセ行為」と呼ばれることもあります。

SNSを用いて宣伝する場合にはステマと疑われないよう、#PRや#ADなどのハッシュタグを付け、企業とのタイアップであることを明示しましょう。

(2)炎上の可能性がある

ステルスマーケティングから炎上へと発展する場合もありますが、インフルエンサーが商品やサービスについて過度な投稿を行うことで炎上する可能性があります。

本来ブランドイメージの向上を目的に行うインフルエンサーマーケティングですが、一度炎上してしまうと再びユーザーから信頼を得ることが難しくなり、反対にブランドイメージを傷つけてしまいます。

投稿前に内容や頻度などの運用ルールを明確にしましょう。

5.注意するべき3つのポイント

主にSNSにおける性質によるデメリットを紹介しましたが、実際にインフルエンサーを選出し、企画を考える中でどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

注意するべき3つのポイントは以下の通りです。

  1. ターゲット層とフォロワー層は合致しているか
  2. フォロワー数で選ばない
  3. インフルエンサーの特性を生かした企画作りを

以下で詳しく説明します。

(1)ターゲット層とフォロワー層は合致しているか

例えば、20代女性を対象とする商品のマーケティングを行う場合、性別も同じで世代も近いからと20代女性のインフルエンサーに依頼したとします。

ところが実際のフォロワーは30代男性が多く、商品の売上には繋がらなかったという結果に終わったとしましょう。

このように、ターゲットの属性に近いインフルエンサーを選出しても、実際のフォロワーの属性はターゲットとは異なるという場合があります。

依頼する前に、インフルエンサーのフォロワーの属性はよく調べておくようにしましょう。

(2)フォロワー数で選ばない

フォロワー数が多いだけで起用するインフルエンサーを選んでしまわないよう注意しましょう。

フォロワー数は「フォロワー買い」によって伸ばすことが容易です。

インフルエンサーがフォロワー買いをしていた場合、マーケティング効果を著しく低下させてしまいます。

また、フォロワーとの関係が希薄な場合も注意しましょう。

例えば、フォロワーが10,000人いても普段の投稿に対するいいねの数が50であるインフルエンサーよりも、フォロワーが1,000人でも普段の投稿に対するいいねの数が500であるインフルエンサーの方が宣伝効果がより高いと言えます。

さらに後者の方がフォロワーと親密な関係が築けているため、インフルエンサーの言葉がフォロワーにより伝わりやすく、広告も受け入れられやすい傾向にあります。

(3)インフルエンサーの特性を生かした企画作りを

例えば、様々な商品をモチーフにした曲を作る音楽系YouTuberがいたとします。

企業がこのYouTuberの制作した曲をぜひCMソングに使いたいと依頼しました。

ところが出来上がったCMソングは元の曲とは全く異なり、宣伝の文句が増え、そのYouTuber特有の言葉選びのセンスが失われていたらどうでしょう。

このように、依頼内容を詰めすぎるとインフルエンサーの特性が活かされなくなってしまうため、企画作りの際にはある程度の自由度を持たせるようにしましょう。

6.インフルエンサーマーケティングの成功事例3選

これまで、インフルエンサーマーケティングの概要を説明してきましたが、実際の事例にはどのようなものがあるか見てみましょう。

導入する際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

(1)YouTubeの事例

「暮らしのオトモ」さんによる株式会社スペックスさんとのタイアップ動画です。

Qualitell「音の布団」という商品を実際に使用している様子と共に紹介しています。

他のSNSでは納めきれない日常風景をYouTubeを用いて上手く伝えています。

暮らしのオトモさんは育児のVlog動画を多く配信しているため、育児に興味関心のある登録者による購入が見込めそうです。

(2)Twitterの事例

https://twitter.com/natsume_sanchi/status/1456592147344359432?s=20

「なつめさんち」さんによるドンキホーテさんとのタイアップツイートです。

「パリピ酒クライナー×ドン・キホーテ」のコラボ企画でなつめさんちさんがデザインした限定キーホルダーを紹介しています。

全国展開のコラボ企画は様々な人に知ってもらうことが重要なので、目的とTwitterという拡散力の高いコンテンツが合致しており、良いPR事例であると言えます。

(3)Instagramの事例

https://www.instagram.com/p/CV-ORp6ve09/

「AYA🌝私と娘のごはん記録」さんによるOisixさんとのタイアップです。

鯖の西京焼きセットという商品を美しい盛り付けで紹介しています。

「AYA🌝私と娘のごはん記録」さんは普段から料理に関する投稿をしており、小さなお子さんがいることを踏まえ、忙しいお母さんでも簡単に作れるという商品の魅力を伝えることに成功しています。

フォロワーも女性や料理アカウントが多い印象ですので、ターゲティングにも成功した事例と言えるでしょう。

まとめ

インフルエンサーマーケティングの概要から注意点まで紹介しました。

若者世代を中心にSNSの利用が活発に行われているこの時代にとって、インフルエンサーマーケティングはこれからもますます注目されていくことでしょう。

導入の際にはインフルエンサーマーケティングの消費者に寄り添うことができる点を最大限活かすためにも、SNSの運営やインフルエンサーの選び方には十分気を付けて運用してみてください。

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