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「LINE広告のターゲティングってなに?」
「LINE広告のターゲティングの活用事例が知りたい」
LINE広告のターゲティングについてお調べですね。
LINEは私たちが「いつも使うアプリ」で、生活のすみずみにまで浸透し、ユーザーの日々の利用から蓄積された膨大な顧客情報を活用することで高い訴求力が実現できます。
この記事では、LINE広告の概要とターゲティング広告の活用例についてご説明しています。
また、ビジネスオーナー様が即実践に移しやすいように、導入のプロセスについてもまとめてあります。
このプロセスを理解していただくことで、LINE広告のターゲティング方法の概観をつかむことできます。
目次
1.LINE広告とは
引用元:LINE株式会社|LINE Business Guide
LINE広告は、LINEが広告を出稿している広告プラットフォームのことです。
現在、LINEのアクティブユーザーは、日本国内で月間で8,900万人(2021年6月時点)いると言われています。
これは全SNSのなかでも最も多いアクティブユーザー数を持っていると言えるでしょう。
また、LINEは若者から高齢者まで幅広い年齢層で利用され、全世代で86.9%の人が使っているという統計結果があります。
これだけの人が活用しているLINEには、膨大な顧客情報が蓄積されています。
(1)LINE広告の概要
引用元:LINE株式会社|LINE Business Guide
LINE広告の概要についてみていきましょう。
LINE広告とは、「トークリスト」「LINE NEWS」「LINE VOOM」「ウォレット」「LINEマンガ」「LINEポイント」「LINE BLOG」「LINEチラシ」「LINEクーポン」「LINEマイカード」「LINEショッピング」「LINE広告ネットワーク」など、LINEに実装されているコンテンツにつく広告のことです。
画像のようにLINEのコンテンツの最上部の枠に広告が表示され、この広告をクリックすると、商品・サービスのランディングページに遷移する仕組みです。
そして、LINE広告はランダムに広告が配信されているわけではありません。
どのような仕組みで広告が配信されているのかについて、次の見出しで詳しく見ていきます。
(2)LINE広告が表示される場所
引用元:LINE株式会社|LINE Business Guide
LINE広告は以下の画面上に表示されます。
「トークリスト」「LINE NEWS」「LINE VOOM」「ウォレット」「LINEマンガ」「LINEポイント」「LINE BLOG」「LINEチラシ」「LINEクーポン」「LINEマイカード」「LINEショッピング」「LINE広告ネットワーク」
など、LINEに実装されているコンテンツにつく広告のことです。
2.LINE広告のターゲティング
みなし属性から判断して高い精度でターゲティングを行っています。
ユーザーのスタンプ購入履歴や公式アカウント友だち登録などの情報に基づいて判断された属性のこと
LINE広告に蓄積されている情報について説明します。
LINEユーザーの登録した情報と行動履歴をもとに情報が蓄積されています。
具体的には、地域・年齢・性別・OS・詳細ターゲティングです。
地域:都道府県別や市区町村別、さらに居住地・勤務地・現在地での指定配信・除外配信が可能です。
※アップデートにより、これまで、「地域セグメント」に関しては47都道府県と市区町村を選択してのターゲティングしかできませんでしたが、下記の配信対象とそれに伴う地域が詳細に設定できるようになりました。
・この地域に住んでいる人
・この地域で働いている人
・この地域に最近いた人
がこの対象になりました。
年齢:年代別での指定配信が可能です。設定可能な区分は以下の通りです。
14歳以下、15-19歳、20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳、40-44歳、45-49歳、50-54歳、55-59歳、60-64歳、65歳以上
性別:男・女・「どちらも」を指定した配信ができます。
OS:Android OS、iOSに加え、各OSのバージョン別の指定配信が可能です。
詳細ターゲティングは以下の3つがあります。
- 趣味・関心
- 行動
- 属性
以下で詳しく見ていきます。
(1)趣味・関心
LINEユーザーの趣味や興味・関心に基づいて、詳細なターゲティングが行われます。
広告主は、広告出稿時には以下の18項目の業種から選択を実行します。
ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・番組/音楽/教育・学習・資格/金融/健康/エンタメ/ショッピング/書籍・マンガ/
食べ物・飲み物/美容・コスメ/旅行/自動車(軽自動車/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ)/
このように、細分化された業種から選択しリーチが可能です。
(2)行動
LINEユーザーの日々の行動特性からも、詳細にターゲティングを行うことができます。
顧客情報が、テレビ視聴頻度、キャリアやモバイル端末の変更状況など、計7種類の行動にセグメントが振り分けられています。
テレビ視聴頻度(テレビ視聴頻度が高い/テレビ視聴頻度が平均/テレビ視聴頻度が低い)/キャリアの変更(過去2年間でキャリアを変更した/過去2年間でキャリアを変更していない)/コンバージョン(ウェブサイトコンバージョンが多い/アプリのインストールが多い)/ゲームプレイタイプ(アドベンチャーゲームプレイヤー/カジュアルゲームプレイヤー)/モバイル端末の変更(過去2年間で端末を変更した/過去2年間で端末を変更していない)/ネットワークの利用状況(Wi-Fiを利用しない)/購買経験(ドラッグストア/飲食店/家具屋・インテリアショップ)/転居(直近3ヶ月以内に転居した/直近6ヶ月以内に転居した/引越し予兆ユーザー)
※コンバージョン:訪問者がホームページの目標としているアクションを起こしてくれた状態のことを指します。
※アドベンチャーゲームプレイヤー:ストーリー性のあるゲームのプレイヤーは、一般的に長時間のプレイ時間が推測されます。
このように、ユーザーごとのライフスタイルに合わせて行動特性が項目別で分けられています。
細分化された行動特性からリーチすることが可能です。
(3)属性
属性は、ユーザーの生活水準を割り出したものです。
顧客情報が、配偶者有無、子供有無、携帯キャリア、推定収入、計4種類の属性デーにセグメントが振り分けられています。
配偶者(既婚/未婚)/子供(子供あり/子供なし)/携帯キャリア(NTTドコモ/au/softbank)推定年収(収入上位51%以下/収入上位21%~50%/収入上位11%~20%/収入上位10%)職業(フルタイムワーカー/パートタイムワーカー・アルバイト/専業主婦(主夫)
このように、異なる属性に対してそれぞれ適切なリーチが可能です。
3.LINE広告ターゲティングの配信方法
LINE広告ターゲティングは、大きく分けて4つあります。
-
デモグラフィック配信
-
オーディエンス配信
-
類似配信
-
クロスターゲティング
ほとんどが聞き馴染みのない言葉だと思いますが、それぞれの配信についてくわしく解説していきます。
(1)デモグラフィック配信
引用元:LINE株式会社|LINE Business Guide
デモグラフィック配信は、ユーザーの性別や年齢、性別、地域、OS、趣味・関心、行動、属性からターゲティングする方法です。
LINEが持っている顧客情報がセグメント別で管理されています。
これらの管理情報をもとにターゲティングを行う広告です。
顧客情報は、「国」「地域」「性別」「年齢」「OS」「詳細ターゲティング」などのカテゴリーで管理されています。
これらの情報に対して、任意のセグメントを選択し、ターゲティング広告を実行します。
また、「地域セグメント」のアップデートが行われ、半径3km以上から設定が可能になりました。
これまで、「地域セグメント」に関しては47都道府県と市区町村を選択してのターゲティングしかできませんでしたが、「この地域に住んでいる人」「この地域で働いている人」「この地域に最近いた人」などの細かい配信対象とそれに伴う地域が詳細に設定できるようになりました。
(2)オーディエンス配信
引用元:LINE株式会社|LINE Business Guide
オーディエンス配信は、様々な情報をもとに特定のユーザーを狙いうちするターゲティング手法です。
デモグラフィック配信との違いは、顧客データの分析にひもづけた配信であるという点です。
情報の内訳は、アプリ内の行動データ、LINE公式アカウントに紐付けられた友だち情報、カスタマーデータ(メールアドレスや電話番号)などの情報が含まれます。
この広告では、的確に個人を割り出して配信が可能です。
たとえば、ある商品を購入したユーザーの端末情報を用いて広告を配信できます。
そして、そのユーザーに再び購入を促すといったことが可能になるでしょう。
(3)類似配信
類似配信では、オーディエンス配信で応用したオーディエンスをもとに、類似しているユーザーに対しても広告の配信が可能です。
類似ユーザーの濃度の1〜15%での選択が可能で、数が小さいほど類似度が高まります。
この配信を活用することで、より獲得見込みの高いユーザーへの広告の配信が可能になります。
オーディエンスサイズが大きい(15%に近い)→類似率は低いが広範囲
オーディエンスサイズが小さい(1%に近い)→類似率は高く狙いうちが可能
(4)クロスターゲティング広告
引用元:LINE株式会社|LINE Business Guide
クロスターゲティングとは、従来のマーケティング方法とは違い、「LINE公式アカウント」・「LINE広告」・「LINEで応募」といったLINEの他プロダクトで得たユーザーデータを活用してターゲティングを行うという方法です。
これは、LINE広告以外のコンテンツから得た情報をHUB媒体が集中して管理を行っています。
ここに蓄積された情報を相互に共有し活用するサービスです。そのため、より効果的なターゲティングを可能にしています。
クロスターゲティングを利用することで、LINE広告の友だち追加広告(CPF広告)でLINE公式アカウントの友だちを効果的に増やすことができます。
そして、その友だちにメッセージを送信したり、メッセージの好反応を示すユーザーの類似オーディエンスの作成も可能です。
さらに、そのオーディエンスに友だち追加広告を配信し友だちを増やすことも可能です。
このようにLINE公式アカウントの友だちを増やすサイクルが実現可能になります。
3.出稿にかかる費用
出稿にかかる費用は、業界によって異なります。
LINE広告は競合が多ければ多いほど広告単価が上がるオークション形式を採用しています。
そのため、固定の最低出稿金額が存在しません。
つまり、出稿予定の業界によってかかる費用がことなるため、念入りなリサーチが必要でしょう。
仕様上、1日千円単位の予算でも広告配信は可能です。
しかし、入札制という理由から、極端に低い予算を組むと、ユーザーに広告が表示されなくなってしまう可能性があります。
LINE広告で成果を出すためには、複数の配信方法を組み合わせたり試行錯誤を重ねて、予算を調整していきましょう。
LINE公式では、月30万円の予算で3か月以上、広告を運用することを推奨しています。
また、LINE広告には2種類の課金方法があります。
クリック課金型の場合、単価の相場は24円~200円程度です。
クリックからのコンバージョン率が悪いと費用対効果が悪化するため、CVR(広告のリンクをクリックした数のうち、何割が商品購入や資料請求などの、Webサイトやアプリ上から獲得できる最終成果に至るかの割合を示す指標です)に注意して運用することが大切です。
インプレッション課金型は動画が表示されただけで課金されるシステムなので、高いクリック率を維持できるようにクリエイティブを調整し、動向をチェックする必要があります。
LINE公式によると、最近では新型コロナ感染症の感染拡大にともなって、在宅時間の増加傾向にあります。
そのため、モバイル端末の利用時間が増えて、動画の反応率が顕著に上昇し、LINE広告の動画化が急速に進んでいます。
友だち追加型の場合、手動入札の最低入札価格は50円、最低日予算は1円/日となります。
自動入札の場合、最低入札価格は75円、最低日予算は75円/日となります。
(1)クリック課金
LINE広告バナー等の画像を出稿し、それがクリックされたときに費用が発生する課金方法です。
クリック課金の利用目的は、クリックによって費用が発生するため、興味のないユーザーへの課金を避けられるメリットがあります。
しかし、クリック率ばかり上がってコンバージョンが伴わなければ、CPA(1件あたりにかかった広告費用です)が高騰してしまうデメリットもあります。
(2)インプレッション課金
LINE広告へ動画を出稿した場合はインプレッション課金となります。
1,000回再生されるごとに課金となります。
それが再生されたときに費用が発生する課金方法です
インプレッション課金のメリットは、新規顧客の獲得が見込めるという点です。
インプレッション課金のデメリットは、広告に興味を持っていないユーザーにも表示されてしまう点です。
直接コンバージョンを狙うというよりも、商品の認知や購入済ユーザーに対して、類似商品の購入を促す場合などの目的で利用方法が期待できます。
4.LINE広告を導入するメリットとデメリット
ビジネスオーナーの方がLINE広告を導入するにあたって、見ておいた方がいいメリットとデメリットについてまとめました。
それぞれみていきましょう。
(1)LINE広告のメリット
LINE広告のメリットは、なんといっても圧倒的なLINEユーザーの多さでしょう。
日本最大の利用者をもつLINEは、膨大な顧客情報が蓄積されています。
これらの圧倒的な顧客情報への適切なターゲティング広告を表示することは、多くの広告効果が期待できます。
そして、セグメントごとにふりわけられたユーザーに対して高い訴求効果も期待できます。
また、よく広告業界内では、「LINE広告はターゲティングが苦手」と言われています。
しかし、それは一昔前の話であって、現在はAI分析などを用いてかなり高い精度を有しています。
(2)LINE広告のデメリット
LINE広告のデメリットは、高額商品や高額サービスのPRを得意としないことです。
ラグジュアリーブランドなど富裕層向けに展開しているサービスや商品の宣伝効果への期待は薄いでしょう。
5.LINE広告ターゲティングの始め方
詳しい手順については下記URLでご説明していますので、ご確認ください。
(1)LINEビジネスIDを作成
引用:LINE株式会社|LINE for Business
LINEビジネスIDを作成します。
メールアドレスで登録をしましょう。
(2)広告アカウントの作成
引用:LINE株式会社|LINE for Business
LINEビジネスIDで管理画面にログイン後、広告アカウントの作成を行います。
(3)クレジットカードの登録
引用:LINE株式会社|LINE for Business
手順にしたがって、管理画面の「請求と支払い」から、クレジットカード情報の登録を行ないます。
登録情報をもとに企業や商材情報の審査が実行されます。
(4)広告配信の設定
引用:LINE株式会社|LINE for Business
作成したメディア(広告クリエイティブ)を入稿し、広告効果測定のためのタグ「LINE Tag」をランディングページに設置します。
広告の配信目的を「キャンペーン」で指定し、配信先や単価設定を「広告グループ」で行います。
遷移先のURLや広告として表示される画像やテキストは「広告」で設定してください。
(5)審査完了後配信スタート
引用:LINE株式会社|LINE for Business
審査が完了したら利用開始します。
審査状況は、「審査ステータス」から確認が可能です。
また、公式によれば、広告アカウントを作成してから10営業日ほどで審査が完了するとあります。
まとめ
以上がLINE広告のターゲティング4選でした。
どれかひとつを選択するというよりも、それぞれまんべんなく活用することで、相乗効果が見込めます。
これらのターゲティングを活用することで、より多くの顧客の獲得へつなげていくことが期待されます。
ターゲティングの方法をご理解いただけたら詳しい設定方法についてご説明してますので、こちらもあわせてご確認ください。
ビジネスオーナーラボ 編集部
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