SEOの意味と目的とは？SEO対策の４つメリットと７つの基本対策！

「SEO対策をすることでどのようなメリットがあるの？」
「SEO対策は具体的にどのようなことをすればいいの？」

これからWebサイトの運営を考えている人の中には、SEOに関することをほとんど知らない人も多いのではないでしょうか。

パソコンに詳しくない人は難しそうに感じるかもしれませんが、実はパソコン初心者でも十分なSEO対策をすることができ、業績アップにつなげることが可能です！

本記事では、SEOの目的やメリット・デメリット、具体的なSEO対策例、SEO対策を成功させるコツを紹介します。

この記事を読めば、SEOに関する知識を深め、Webサイトを成功に導くことができますよ！

１．SEOとは

SEOとはSearch Engine Optimizationの略語で、検索エンジン最適化と呼ばれています。

SEOはGoogleがユーザーの使いやすさの向上のために行っている取り組みのことで、SEOによってユーザーがキーワード検索をしたときに自分が求めているコンテンツを速やかに発見できるようになっているのです。

いくら優れたコンテンツを作成していても、ユーザーに認識してもらえなければ意味がありません。

そこで、コンテンツをユーザーに提供する側は、SEOによって検索結果の上位にWebサイトが表示されることが重要です。

Googleに自分のコンテンツがユーザーにとって有意義なものであると認識させ、検索結果の上位に表示されるように取り組むことをSEO対策と言います。

２．SEO対策の目的

SEO対策の目的はWebサイトを検索結果の上位に表示させることですが、最終的な目標はコンバージョン（CV）の達成につなげることです。

コンバージョンとは成果を意味し、専属契約の獲得や消費者による製品の購入などが挙げられます。

Webサイトによる成果を上げるためには、少しでも多くの消費者にWebページに訪れてもらうことが重要です。

Webサイトが上位表示されるほど多くのユーザーの閲覧が見込めるため、Webサイトが検索結果の上位に表示されるようにSEO対策を行いましょう！

３．SEO対策の４つのメリット

SEO対策のメリットを紹介します。

主なメリットは以下の4つです。

1. 集客コストを抑えられる
2. 一度上位に表示されると中長期間集客が見込める
3. コンバージョンの達成につながりやすい
4. 大量のアクセスが期待できる

順に紹介するので、SEO対策をするとどのような恩恵があるのか頭に入れておきましょう。

（１）集客コストを抑えられる

SEO対策をすることで、集客にかけるコストを抑えられます。

Webサイトの集客方法にはSEO対策とは別に、リスティング広告などの広告を利用する方法があります。

リスティング広告とは、検索結果画面の指定場面にユーザーが検索したキーワードに関連するWebページが掲載される広告のことです。

ユーザーが広告として表示されたWebコンテンツをクリックする度に料金が発生する仕組みで、Webページに人が訪れるほど多額の広告費が発生します。

短期的に集客をしたい場合はリスティング広告は効果的ですが、長期的に一定数の訪問者を確保したい場合は、断続的に広告費を払い続けなければならないので広告に頼るのはおすすめしません。

長期的にWebサイトの運営を検討している人は、広告に頼らずSEO対策をして集客対策にかかるコストを抑えましょう。

（２）一度上位に表示されると中長期間集客が見込める

SEO対策によって、Webページが検索結果に上位表示されると中長期的に集客が見込めます。

一度Webサイトがユーザーにとって有益であるとGoogleに判断されれば、Googleの評価基準やユーザーのニーズに大幅な変化がない限り、長期的に検索結果の上位に表示されるでしょう。

また、検索結果の上位に表示されるWebページは、さまざまな複合キーワードでも上位表示されることがあるので、公開時に想定していたキーワード以外からの流入も見込めます。

複数のキーワードからの流入が続けば、ユーザーのニーズを満たしているコンテンツと判断され、順位が大幅に下落することが起こりにくいです。

万が一、競合サイトとの兼ね合いで特定のキーワードによる流入が減ったとしても、他のキーワードからの流入が見込めるので、急激にWebページへのアクセス数が減少することはないでしょう。

（３）コンバージョンの達成につながりやすい

SEO対策で検索結果に上位表示されると、CVの達成につながりやすいです。

購買行動や消費行動を起こす前に検索行動をかけるのが一般的なので、キーワード検索で流入してきたユーザーは、初めからWebページの内容に興味や関心を抱いている傾向があります。

たとえば、「ペット＋服」のキーワードで検索してランディングページ（ユーザーが最初に訪れるページ）を訪れたユーザーは、ペット用の服に関心を持っているので、購入してもらえる可能性が高いでしょう。

キーワード検索でランディングページを訪れるユーザーは一般の人よりも購買意欲が高いので、成果につながりやすいと言えます。

（４）大量のアクセスが期待できる

Googleからの評価が上がり、インデックス数が増えると大量のアクセスが期待できるでしょう。

インデックスとはWebページが検索エンジンのデータベースに登録されることで、インデックスされたページは上位表示されやすくなります。

インデックスされたページは複合キーワードでも表示されるようになり、クリック率が高くなるのです。

流入数が増えればその分CV獲得数も増加するので、SEO対策をして大量のユーザーのアクセスを確保しましょう。

４．SEO対策の３つのデメリット

SEOのデメリットを紹介します。

以下の3点に注意が必要です。

1. 対策をしても効果が表れるまで時間がかかる
2. 人的コストがかかる
3. 必ずしも上位表示されるわけではない

順に紹介するので、どのような点に気をつければよいのかチェックしておきましょう。

（１）対策をしても効果が表れるまで時間がかかる

SEO対策によってさまざまなメリットがありますが、効果が表れるまで時間がかかります。

Googleに認められ検索順位が上位に安定するまで、数カ月はかかると認識しておきましょう。

特に新規サイトを立ち上げる場合はコンテンツ量が少ないため、ユーザビリティを上げるためにコンテンツを成長させることから始める必要があります。

また、作成したコンテンツがユーザーのニーズを満たしているのか検証し、質を向上させるために何度も改善を繰り返さなければなりません。

ユーザーにとって有益と判断されるコンテンツにするために時間をかけてSEO対策をするので、すぐにアクセス数を増やしCV獲得につなげることは難しいです。

（２）人的コストがかかる

SEO対策には人的コストがかかります。

質の高いWebページを作る場合、専門的な知識やスキルを兼ね備えた人手を集める必要があるでしょう。

また、SEO対策初心者が取り組む場合は、コンテンツを制作するだけでも多くの時間と労力が必要です。

SEO対策は長期戦なので、労働時間や給料などの人的コストがかかることを頭に入れておきましょう。

なお、以下の記事でSEO対策会社について紹介しているので、あわせてご覧ください。

（３）必ずしも上位表示されるわけではない

SEO対策をしたからといって、必ずしも検索結果の上位に表示されるわけではありません。

検索結果で上位表示されるには、ユーザーにとって有益であることが重要なのですが、検索結果の順位を決めるGoogleのアルゴリズムが公表されていないので、検索順位の明確な理由は誰にもわからないのです。

そのため、時間をかけてSEO対策をしたり、専門のSEO対策業者に依頼したりしたからといって成果が出るわけではないことは頭に入れておきましょう。

５．SEO対策に必要な３つのツール

SEO対策をするために重要なツールを紹介します。

少なくとも以下の3つは揃えておくとよいでしょう。

1. Google Search Console（Googleサーチコンソール）
2. 検索順位チェックツール
3. Googleアナリティクス

それでは、順に紹介します。

なお、以下の記事でSEO対策に必要なツールについて詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

（１）Google Search Console（Googleサーチコンソール）

Google Search Console（Googleサーチコンソール）はWebサイトの管理ツールで、Webページに訪れる前のユーザーの行動を把握することができます。

たとえば、以下のような情報を得ることが可能です。

• 訪問者が何のキーワードで検索をしていたのか
• Webページが訪問者の検索結果の何番目に表示されていたのか

アクセス数を増やすためには、ユーザーが検索しているキーワードやWebページの内容の把握が重要です。

Googleが無償で提供しているサービスなので、WebページがGoogleからどのように評価されているのかチェックしておきましょう！

（２）検索順位チェックツール

検索順位チェックツールは、特定のキーワードで検索したときにWebページがどの順位に表示されているのかを確かめられるツールです。

キーワードによって表示される順位は変動するので、どのキーワードがよりアクセスを集めやすいかを確認できます。

さまざまな検索順位チェックツールが提供されていますが、GRCやAhrefs（エイチレフス）などが有名です。

GRCは無料版もあるのでお試し感覚で利用することができますし、Ahrefsは世界で60万人が導入されているので人気があります。

検索順位チェックツールを使って、自分のWebページだけでなく、競合サイトがどの位置につけているのかもチェックしておきましょう。

（３）Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Webページにアクセスしたユーザーのサイト内の動きをチェックすることができる解析ツールです。

Webコンテンツを運営している企業のほとんどが導入しており、CV獲得がユーザーの動きとどのような関係があるのか分析することができます。

ユーザーの動きを可視化できるので、ニーズを把握しユーザビリティの向上に努めることが可能です。

無料で使えるので、必ず導入しておきましょう。

６．基本的なSEO対策７選

基本的なSEO対策を紹介します。

今回紹介するSEO対策は以下の7つです。

1. 集客につながるキーワードを選ぶ
2. ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作る
3. コンテンツ量を増やす
4. 被リンクを獲得する
5. サイテーションを獲得する
6. サイト設計を行う
7. 内部施策を行う

順に紹介するので、SEO対策をするときの参考にしてください。

なお、以下の記事でより詳しくSEO対策を紹介しているので、あわせてご覧ください。

（１）集客につながるキーワードを選ぶ

SEO対策において、集客につながりやすいキーワードを選定することが重要です。

キーワードを選定することで、キーワード検索によって流入するユーザーが多くなります。

キーワード検索によるアクセスが多くなれば、Googleからユーザーのニーズに応えているコンテンツと評価されやすくなるのです。

製品の購入や契約を前提に検索するユーザーはキーワードを細かくするので、そのキーワードがユーザーのニーズである可能性が高いでしょう。

たとえば、家族旅行を検討しているユーザーは、目的や手段によって以下のようなさまざまなキーワードで検索することが予想できます。

• 家族　ドライブ
• 家族　日帰り旅行
• 家族　北海道（旅行先）

これらのキーワードに合わせてコンテンツを作るとユーザーの流入が見込めるので、ユーザーのニーズを見極めて、ターゲット層に合わせたキーワードを選びましょう！

（２）ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作る

ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作ることを意識しましょう。

SEO対策の基本はユーザビリティを上げることです。

ユーザーの多くは悩みや疑問の解消など目的を持ってWebページを訪れるので、ユーザーの目的に沿ったコンテンツでなければすぐに離脱します。

たとえば、魚釣り初心者が海釣りのやり方を知りたくて検索しているのに、訪れた先のサイトが川釣り用の道具ばかりを紹介していれば、すぐに離脱してしまいますよね。

CVにつなげるためにはコンテンツ内の滞在時間を延ばすことが重要なので、ユーザーの悩みに寄り添ったコンテンツを作り離脱率を抑えましょう！

（３）コンテンツ量を増やす

ユーザビリティを高めるためには、豊富なコンテンツ量が求められます。

メインテーマを幅広く掘り下げることで、1つのコンテンツだけでユーザーは多くの情報を得ることが可能です。

一度に悩みや疑問を解決できれば、ユーザーの満足度が高くなるでしょう。

たとえば、「乳幼児の食事で注意しなければならないこと」を知りたいユーザーがキーワード検索でWebサイトを訪れたとします。

そのサイトで食事の注意点だけでなく、「健康によい乳幼児の食事メニュー」や「乳幼児の食事の作り方」などテーマを掘り下げたコンテンツがあると、ユーザーにとって有益な情報を得られますよね。

ユーザーの満足度が高くなるような質のよいコンテンツを増やしましょう！

（４）被リンクを獲得する

被リンクの獲得はSEO対策の基本の1つです。

被リンクとは外部サイトに設置された自分のWebサイトへのリンクのことを言います。

被リンクを獲得することで、Googleのアルゴリズムが他のWebサイトからも認められていると判断するようになり、よりWebサイトの評価が上がるのです。

特にSNS上でURLが拡散されれば、効率良く被リンクの獲得ができます。

SNS上で拡散されるように、テーマを絞って質の高い情報を発信しましょう。

（５）サイテーションを獲得する

サイテーションを獲得するのもSEO対策として有効です。

サイテーションとは外部サイトに自分のWebコンテンツ名が言及されることを言います。

つまり、自分のコンテンツ名が他のメディアで表示されれば、それだけで被リンクを獲得したことと同じような効果があるのです。

SNS上にコンテンツ名が表示されるだけでサイテーションとして有効なので、引用されやすいようにわかりやすくて読みやすいWebサイト名にしましょう。

（６）サイト設計を行う

ターゲット層を明確にするためにサイト設計を行いましょう。

サイト設計とはWebサイトのテーマを決めて、どのようなターゲット層に何のコンテンツを提供するのかを決めることです。

たとえば、サイト設計には以下のような取り組みがあります。

• カテゴリーごとに情報をまとめて訪問者が求める情報に辿りやすくする
• クリックボタンを設置して訪問者に対して視覚的に行動を促す

カテゴリーごとに情報をまとめることで、ユーザーがすぐに欲しい情報を手に入れることができれば、使いやすいと感じる人が多いでしょう。

また、ユーザーが次のアクションを起こしやすいように行動を促すことで、ユーザーの満足度が高くなりやすいです。

ユーザーの使いやすさに焦点を当てることがサイト設計のポイントなので、自分が訪問者になったつもりでコンテンツを作りましょう！

（７）内部施策を行う

内部施策もSEO対策の基本です。

特に内部施策の中でも以下の3つは押さえておく必要があります。

1. 内部リンクの設置
2. 構造化マークアップ
3. ページ表示速度の改善

内部施策	意味	メリット
内部リンクの設置	自分のサイト内を行き交うリンクのこと	内部リンクを設置することで関連のあるコンテンツへ誘導できる ユーザーが求める情報にたどり着きやすくなる 訪問者のサイト内の滞在時間を延ばせる
構造化マークアップ	クローラーに情報を認識してもらいやすくするためにHTMLに情報を付加する記述方法	リッチスぺニットを検索結果に表示できる ユーザーからのアクセスを集めやすくなる
ページ表示速度の改善	ページの読み込みや表示速度を速くする取り組み	ユーザーの離脱率が下がる CV獲得率が上がる

※クローラー：インターネット上に存在する画像や文書などの情報を取得しデータベース化する巡回プログラム
※リッチスぺニット：Webサイトのタイトル下に、スぺニットと呼ばれるページの要約や抜粋された文言に加えて表示される画像や評価、値段など詳しい情報のこと

内部施策に取り組むことで、ユーザーだけでなくGoogleからの評価も上がります。

上記3つの対策をしっかり行いましょう！

７．SEO対策を成功させる３つのコツ

SEO対策を成功させるコツを紹介します。

SEO対策のポイントは以下の3つです。

1. サイトテーマに関連のあるページを増やす
2. ユーザーが読みやすいページを意識する
3. ユーザーが知りたい情報を載せる

順に紹介するので、SEO対策をするときに意識してみましょう。

（１）サイトテーマに関連のあるページを増やす

コンテンツ量を増やすときに、サイトのテーマに関連のあるページを増やすことを意識しましょう。

いくらコンテンツ量が豊富でも、テーマに関連性がなければユーザービリティ向上にはつながりません。

むしろテーマがばらばらのコンテンツが増えすぎると、ユーザーが使い辛くなり評価が下がる可能性があります。

ただコンテンツを増やせばよい訳ではないので、コンテンツ作りの際はユーザーのニーズに沿ったものであるか確認してくださいね！

（２）ユーザーが読みやすいページを意識する

コンテンツを作るときは、ユーザーが読みやすいページにすることが重要です。

いくら優良な情報を発信していても、ユーザーに届かなければ意味がありません。

文字を羅列するだけでなく、画像を加えたり色やフォントを変えたりして最後まで読んでもらえるような工夫をしましょう！

なお、以下の記事でSEO対策に役立つライティングのコツを紹介しているので、あわせてご覧ください。

（３）ユーザーが知りたい情報を載せる

ユーザーが知りたい情報を載せるのがSEO対策のコツの1つです。

ユーザーにとって有益なサイトであることが求められるので、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作る必要があります。

たとえば、「夏野菜+料理」のキーワードで検索する人は、夏野菜を使った料理や夏野菜のおいしい調理方法を知りたくてアクセスしてくるはずです。

夏野菜の種類や保存方法などニーズから外れた内容をメインにしないようにしましょう！

そのページを訪れるユーザーがどのような情報を求めてアクセスしてくるのかを考えながらコンテンツを作るのがポイントですよ！

まとめ

Webサイトを運営する上でSEO対策は必須です。

SEO対策をすることで、集客コストを抑えられたりアクセスを確保しやすくなったりします。

今回紹介した3つのツールや7つの基本対策を参考に、SEO対策を実施しましょう！

なお、以下の記事でWordpressでWebサイトを作る人に向けて、Wordpress上でできるSEOを強化する方法を紹介しているので、あわせてご覧ください。